約 2,810,548 件
https://w.atwiki.jp/shisaku0017/pages/157.html
Y軸ラベルの複数設定 説明 複数データ列を表示する場合、Y軸のラベルを2つ設定します amchartsのY軸ラベルの複数設定 対応するフリーウェア 登録タグ グラフ表現 全般 意図 表示 詳細
https://w.atwiki.jp/storytellermirror/pages/845.html
真・女神転生if... part3-416~425,431、part27-129 416真女神転生if...sage04/02/02 14 46 ID Jdi5OZTf ・登場人物 主人公…軽子坂高校の2年生。みんなに一目置かれる存在。 ハザマ…狭間偉出男。同級生。いじめられっ子の天才美少年。ある日「魔神皇」の力を得る。 ユミ…白川由美。同級生。茶髪の派手な見た目だが根は優しい少女。 レイコ…赤根沢玲子。1年生。優等生の地味な黒髪メガネっ娘。なぜかハザマに執着する。 チャーリー…黒井慎二。同級生。自己中心的で軽薄な男。 アキラ…宮本明。同級生。学校では孤立している寡黙で粗暴な不良。 オオツキ…化学教諭。プラズマを信仰するマッド・サイエンティスト。 香山先生…ハザマが心を許していた保険室の先生。 リュウイチ…同級生。正義感に溢れる好漢。 アキコ…同級生。リュウイチの彼女。 417真女神転生if...sage04/02/02 14 47 ID Jdi5OZTf 東京某所の「軽子坂高校」 居眠りをしていた主人公は夢の中でハザマを見る。 彼は魔界を統べる「魔神皇」になったと言う。 すると突如学校に衝撃が走り、学校は「魔界」へと転送されてしまった。 パニックになる一般生徒をよそに、主人公は原因の究明のためパートナーを探す。 (このパートナーによりルート分岐) 418真女神転生if...sage04/02/02 14 48 ID Jdi5OZTf →ユミ・レイコ・チャーリールート 学校を巡っていると、「悪魔」に襲われている生徒を助ける 生徒は「悪魔召喚プログラム」を使っていると悪魔が出現したらしい 悪魔召喚PRG、ハンドヘルドコンピュータを入手した主人公は魔界を探検する 主人公の前に魔神皇ハザマのアストラル体が現れる ハザマは魔界から脱出したくば「リング」を探せと言う 体育館の悪魔を倒し第一のリング「謙虚のリング」を手に入れる主人公 すると化学教師オオツキが立ちふさがる 「お前たちが魔神皇様に逆らっていい科学的根拠はないのだ!」 オオツキも退け、いよいよ魔界へと乗り込む 419真女神転生if...sage04/02/02 14 49 ID Jdi5OZTf 第一の魔界「傲慢界」を攻略し「粗食のリング」を入手 第二の魔界「飽食界」 ここにはハザマが「学校で最も許せない」という人物が悪魔に変えられているという 悪魔の体内に入るため「ミクロプラズマ」をオオツキから強奪する 食物に紛れて悪魔の体内に侵入し「勤勉のリング」を入手 悪魔の正体は軽子坂高校の校長であった 校長は心を入れ替えるという なぜハザマが彼を憎んだのかは不明のままだ 第三の魔界「怠惰界」 ここには救出を待つばかりで行動を起こさない学校の者たちが強制労働の責め苦にあっていた ハザマは彼らが「リング」を掘り出せば魔界から解放してやるという とうとうリングが掘り起こされるが、最初に手にしたのが主人公であったため約束はなしとなってしまう 「寛容のリング」を持って第四の魔界へ (ここでルート分岐、ユミ・レイコは嫉妬界、チャーリーは憤怒界へ) 420真女神転生if...sage04/02/02 14 51 ID Jdi5OZTf →チャーリールート最後の魔界「憤怒界」 憤怒界へ着くとリュウイチが助けを求めてくる アキコがハザマにさらわれてしまったので助けてほしいという しかしチャーリーは他人には構ってられないと言い主人公のもとを去っていってしまった アキコを助けるためハザマに会う主人公 そこで3つの難題を突きつけられるが、なんとかクリアする主人公 独りでは魔界では何もできないと悟ったチャーリーも主人公のもとへ戻ってきた 約束どおりアキコを返せとハザマに迫るリュウイチ ハザマはアキコとリュウイチを憤怒界のどこかへ転送する 自分のことしか考えていなかったチャーリーが「二人を探そう」と言い出す 二人を見つけるが、二人はハザマの魔力により石像にされてしまっていた チャーリーはハザマの虚言に従い石像を叩き割るが、二人を助けることはできなかった 自分の手で二人を殺してしまったチャーリーを嘲笑うハザマ リュウイチとアキコの残骸から「無欲のリング」を手に入れる 魔界からの脱出 リングの力により学校の封印が少しだけ解けた 脱出を阻止しようとするオオツキを倒し、ついにハザマと対決する 「お前たちの努力もここで終わりだ」 魔神皇 の姿を現すハザマだが、それをなんとか退ける 主人公とチャーリー だけ は人間界へと帰ることができた チャーリーは魔界のことは黙っていようと言う 主人公とチャーリーは無事に帰還できた しかしハザマはまだ生きており、学校はまだ魔界にある ハザマはこれからも学校の生徒達を責め続けるだろう ~真女神転生if...チャーリー編END~ 421真女神転生if...sage04/02/02 14 51 ID Jdi5OZTf →ユミ・レイコ編第四の魔界「嫉妬界」 パートナーは突然現れた男に誘惑され、主人公のもとを去ってしまう 後を追うと嫉妬の象徴、悪魔リリスが立ちふさがる 嫉妬心を力でねじ伏せ、パートナーも正気に戻り「温厚のリング」を入手する ついでに改造教師オオツキも倒した 第五の魔界「貪欲界」 この世界の支配者は人間の「欲」を喰らって成長するという 無欲な者は貧弱なボスを、貪欲な者は強大なボスを倒すことになる ボスを倒し「無欲のリング」を入手したかに思われたが、オオツキにリングを奪取されてしまう 最後の決着をつけるためにオオツキのLABOへと赴く プラズマパワー最終形態となったオオツキをも倒し、リングを入手 六つのリングで学校の封印を解く 学校は元に戻ったはずだが様子がおかしい 保健室の香山先生を除いて生徒の姿が見当たらない ダンジョンと化した学校を巡り、ハザマと対面する 「全てのものは不要だ!取るに足らないゴミだ!カスだ!消え去るのが当然だ!!」 魔神皇ハザマを倒す主人公たち (ここで分岐、ユミはエンディングへ、レイコは最後の魔界へ) 422真女神転生if...sage04/02/02 14 53 ID Jdi5OZTf →ユミ編エンディング ハザマは倒れ、主人公とユミは学校と現世を帰還させた するとなぜか校歌が流れる ~真女神転生if...ユミ編END~ 423真女神転生if...sage04/02/02 14 54 ID Jdi5OZTf →レイコ編、ハザマの精神魔界へ ハザマを倒し「解脱のリング」を手に入れる レイコはハザマを救ってやらなくてはと言い、リングの力でハザマの心の中へ ハザマの精神を巡り、ハザマの過去を垣間見る 幼い頃、母親と妹(レイコ)と離れ離れになったこと 学校でイジメにあっていたこと 勇気を出して思いを伝えた女の子(アキコ)に笑い者にされたこと 心を許していた香山先生に迫るも拒絶されたこと そして精神の最奥で真の魔神皇(ハザマの精神体)と出会う 真の魔神皇を打ち破る主人公 「みんながわるいんだー、みんながぼくをいじめるんだー」 子供のように泣きじゃくるハザマをレイコは優しく抱きしめる 抱きしめたハザマとレイコが光に包まれる ハザマの精神世界が崩壊するが、レイコは側にいるために主人公に別れの挨拶をせずに 早く外に出るようにと言い精神世界へと残る ハザマの創造した魔界が消え去ったことにより仲魔との契約が解除された 現実世界へ帰還する主人公 学校も生徒も無事現世へ戻ることができた あの二人を除いて… 香山先生は言う 「もっと真剣にハザマ君の話を聞いてあげればよかった…もしも…」 ~真女神転生if...レイコ編END~ 424真女神転生if...sage04/02/02 14 57 ID Jdi5OZTf →アキラルート 不良少年アキラに誘われ、学校からの抜け道だという用務員室のマンホールへと向かう 外へと繋がるはずのマンホールは「幽閉の塔」へ続いていた そこでハザマと出会う 「まさか、こっちに来るヤツがいたとは…」 ハザマは魔界からの脱出は許さないと言い二人を攻撃する 瀕死の二人を残しハザマは去る 瀕死のアキラへ悪魔アモンの魂が語りかける 「我と同じ恨みを抱きし者よ…」 アキラとアモンは融合し、アキラは悪魔人間となってしまった アモンの記憶によると、ハザマは自分を悪魔召喚プログラムにより使役し、幽閉の塔を制覇、そして魔神皇の力を手に入れたという しかし魔神皇の力を手に入れたハザマはアモンを魂と肉体とに引き裂き、封印したという ハザマへ復讐するために塔を駆け上がるアキラ(アモン) アモンの肉体を持つ邪神マンモンを倒し、アモンの肉体を取り返す ますます悪魔へと近づくアキラ 塔を登り続け、とうとうハザマと対面する ハザマを倒すアキラ、もはや身も心も悪魔アモンになってしまった http //www.youtube.com/watch?v=fvJzPHudUYo vs魔神皇 ハザマ戦 (ネタバレ注意) 自分と主人公はもはや住む世界が違うと言い、主人公だけを現世へ送り返す 現世へ帰還できたのは主人公だけのようだ 学校は救うことができなかった 学校の消失は「ガス爆発」として処理されたようだ… ~真女神転生if...アキラ編END~ 425真女神転生if...sage04/02/02 15 03 ID Jdi5OZTf 全てのエンディングを体験した主人公(プレイヤー)の前に謎の車椅子の老紳士が現れる 「もしもし、そこの君…実は君に折り入って話があるのだが…」 ~真女神転生if...完~ エンディングの数週間後には東京に核ミサイルが落下し、東京は崩壊するという設定 しかし女神転生外伝作品は「199X年に東京にミサイルが落ちなかった世界」も存在する このゲームはタイトル通り、そういう「if..」の基点となっている. 東京にICBM落下→真女神転生I、II、NINEへ 東京にICBMが落ちなかった→デビルサマナーシリーズ、ペルソナシリーズへ 431名無しさん@お腹いっぱい。sage04/02/02 19 59 ID qsxgTObV ペルソナに登場するたまきちゃんはifの女主人公という位置づけ。 物語終了後、エルミン学園に転校。事件で暗くなっていたが 薬局屋サトミタダシの息子ただしの馬鹿な態度に救われた。 後に葛葉探偵事務所に助手として就職(ただしも) 裏でデビルサマナーとして働いている。 もちろんこれはifの設定ではないわけだが
https://w.atwiki.jp/apgirlsss/pages/327.html
『祈里の船上パーティー(後編)』/夏希◆JIBDaXNP.g 「ここは――どこ? わたしは死んでしまったの?」 深い霧に覆われていて足元すら見えない。酷く疲れているのに、足が重くない。まるで体重そのものが無いかのように。 ホワイトタイガーさんはどこ? わたし一人――なの? 美希ちゃん……ラブちゃん……せつなちゃん。 わたし、勝てなかったよ。ごめんね。 霞む視界の先に人影が現れる。二人? ううん、五人。今、わたしが一番会いたい人たちだった。 「謝ることはないわ、祈里。あなたはよく頑張ったわよ」 「そうだ、お父さんも鼻が高いぞ」 「お父さん? お母さん? どうして――わたしがプリキュアだってことを知ってるの?」 「ここは夢の中の世界だからだよ、ブッキー」 「無理しすぎよブッキー。後はアタシ達に任せておきなさい」 「ごめんなさいブッキー。あの時私がちゃんとあなたを掴めていたら」 「ラブちゃん? 美希ちゃん? せつなちゃん?」 みんなが優しくしてくれる。慰めてくれる。労わってくれる。よく頑張ったって。もう休んでいいよって。 でも……。違う!――こんなの違う!――こんなの違うよ! お父さんとお母さんなら、傷付いた動物を放っておいて休めなんて言わない! ラブちゃん、美希ちゃん、せつなちゃんなら、きっとこう言うよ。頑張ろうって! しっかりしなさいって! 立ちなさいって! これは――〝甘え〟 恵まれた環境で育った自分の弱さ。あなたたちは〝わたし〟よ! 五人の姿が薄れていく。そして顕れるもう一人のわたし。 「もう諦めよう。あなたにはもともとプリキュアの資格なんて無かった」 「そんなこと――ないもの!」 「あなたは選択を間違えた。動物達は諦めてあそこで合流しておくべきだった。そうすればグランドフィナーレで敵を倒せた。結果的に動物達も救えたかもしれない」 「そんなこと――できない! したくないもの」 「だから資格が無いというの。あなたは力を持つ責任を負えない子。感傷に囚われて結果的に仲間まで危険な目に合わせてしまった」 とっさに反論できず、悔しさのあまり唇を噛む。 それは理に叶っている。辛く苦しい決断ではあっても、合理的で正しい判断かもしれない。健人君もその道を選んだ。だけど――わたしは! 「結果なんてやってみなければわからない。それに――命を天秤にかけるなんて間違ってる! わたしは選択なんてしない! 犠牲なんて認めない!」 「それが、子供じみたわがままなのよ。あなたは力を求めながら、力を持つ者の責任を果たそうとしていない」 「あなたも、わたしなんでしょ! あなたはどうして獣医になろうと思ったの? どうして人間の医者じゃないの? 切り捨てられて、蔑ろにされている命を救いたいと思ったからじゃないの?」 「それは……」 「誰にとっての優先なの? 誰のための選択なの? こぼれてもいい人たちって誰のことなの? 真っ先に切り捨てられて、見捨てられる。そんな人たちを救えない力なんてわたしはいらない!」 これは――〝迷い〟 プリキュアの資格に悩む自分の弱さ。あなたは間違いなく〝わたし〟だった。 その姿も薄れて消えていった。 そして顕れる次のわたし――子供の頃のわたしだ。 「それで、お姉ちゃんはどうしたいの?」 「動物さんたちを助けに行くよ。ソレワターセを倒してみんなを助けに行くよ」 「お姉ちゃんは向いていないんじゃなかったの? だから負けたんでしょ? 本当はやめたいんでしょ?」 「わたしは弱い人の力になりたい。祈ることしかできない命があるのなら、その人にこそ手を差しのべてあげたい。だからわたしは祈りのプリキュアなんだと思うの」 「たとえ向いていなくても?」 「ええ、向いていなくてもよ!」 「きっと負けるよ?」 「ううん、必ず勝てるって、わたし――信じてる」 子供の姿のわたしが嬉しそうに頷いた。そして、合格よって言って微笑んだ。お姉ちゃんがわたしの気持ちを忘れてしまっているかテストしたんだって。 これは――〝祈り〟 信じて貫く心の強さ。愛して紡ぐ命の繋がり。わたしの――力だ! 大きく息を吸い込んだ。霧が晴れ渡っていく。疲れていたはずの心と体に力が戻ってくる。みなぎる自信と決意の元に、誓いの言葉を口にする。 〝チェイ―ンジプリキュア! ビィートア―ップ!!〟 圧倒的な力で嬲って遊ぶ残虐な行為も終わりに近づいていた。いくら本気じゃないとは言え、ソレワターセに生身の虎ではおもちゃにしても脆すぎた。 ネコはネズミをいたぶって遊ぶというが、彼我の戦力差はその比ではあるまい。跳躍の元になる後ろ足を折られ、もう動くこともままならない。 ホワイトタイガーは未練がましく祈里の体を後ろに隠すようにして最後の攻撃に備えた。 ソレワターセもまた気がついていた。退屈しのぎのおもちゃが壊れてしまったことに。自分は――加減を間違えたのだと。 船体の寄生を最優先にされ、存分に暴れられないストレス。その発散のつもりだった。壊れたおもちゃはただのゴミ。排除すべく全力の攻撃を仕掛ける。 ホワイトタイガーは避けられない。避けるつもりもない。ただ、一歩でも祈里と距離を開けるべくヨタヨタと前に進み出た。 その時! 突然後方に眩い光が発生した。発光源は倒れている少女、山吹祈里だ。光はどんどん強く、大きくなり、ホワイトタイガーの体を完全に包み込んでいく。 構わず振るわれるソレワターセの巨大な触手。二本のムチとなり襲いかかる。 「グオォォォォ」 ソレワターセの両の腕、その先が光に触れた部分から蒸発して消え去った! その光が収まっていく。傷付いたホワイトタイガーの前に立ちはだかるその姿は―― 〝イエローハートは祈りの印!〟 〝とれたて・フレッシュ・キュアパイン!!〟 「お嬢さん! 無事だったんですね」 「ごめんね、ホワイトタイガーさん。そして――ありがとう」 キュアパインはソレワターセを睨み付ける。今度は、不敵なまでの自信に満ちた表情で! 「さっきまでのようには行かないんだから!」 パインは高らかに宣言して突撃する。ソレワターセも腕を復元して応戦する。二つの腕の先から放たれる巨大な触手がパインを襲う。そして激突! 爆発音と飛び散る床の破片。 そして残されたのは、壊れた床と――へし折られた一本の触手! 〝プリキュア・キック!〟 触手の動きを見切り、踏み台にしてパインが跳ぶ。何度もイメージに焼き付けた動き。キュアパッションの軌跡。 小さな体なら、大きく跳んで、大きく伸ばす! 渾身の一撃がソレワターセに突き刺さる。 「グオォォォォ――」 健在している触手が着地の瞬間を狙ってパインに絡みつく。胴を狙ったのに、腕に! とっさに腕を伸ばして絡め取ったのだ。 「ブオォォォ――」 「たあぁぁぁあ!」 拘束したパインに、熱風を浴びせかけるべくタービンが回る。だが――捕まったのはソレワターセの方だった。 凄まじい腕力でソレワターセの巨体を振り回し、叩きつける。そして触手を引き千切って油断無く身構える。 ソレワターセもまた、ようやく理解する。目の前の少女は、さっきまで相手にしていた人物とは別人であると。 速さが違う! 力が違う! 威力が違う! 何よりも動きにためらいが無い。迷いが無い。容赦が無い! 肉弾戦では勝てない。そう判断して全開でタービンを回す。周囲一帯全てを焼き尽くしてやろうと渾身の火力で。 キュアパインも決意に満ちた表情で迎え撃つ。 お願い、キルン。もう一度だけ力を貸して! 〝癒せ! 祈りのハーモニー! キュアスティック、パインフルート!〟 ハーモニーとは調和。今ならその意味わかるよ。全てを活かすこと。全てが生きること。 みんなで――みんなで――みんなで生きることよ!! かつて無いほどの輝きで光るパインフルート。奏でる和音が眩い光点となり先端に集っていく。 〝悪いの・悪いの・飛んで行け!〟 〝プリキュア・ヒーリング・プレアー!!〟 再び激突する力と力。灼熱の暴風がキュアパインを飲み込もうとその勢いを強める。だが、届かない! 及ばない! 力が――散らされていく。 小さな体。もっと小さな棒の先から生まれるハートの光が膨れ上がっていく。 大きく――大きく――大きく――ソレワターセの巨体すら飲み込むほどに。 確かにわたしには格闘センスは無いのかもしれない。戦いには向いていないのかもしれない。 だけど、プリキュアは心を力に変えて戦うの。祈り、願い、信じる気持ちなら! わたしは――わたしは――誰にも負けないんだから!! 〝フレ――ッシュ!!〟 叫び声と共に祈りの光がハートからダイヤへと形を変える。熱風を軽く散らしソレワターセを包み込む。 「はあぁぁぁぁ――」 祈りの力。癒しの力。優しい光がソレワターセを浄化していく。不浄な肉体が蒸発していく。 航行用のエンジンが本来の姿を取り戻す。 「終わった――のですか? お嬢さん」 「まだよ、来ちゃダメ!」 正常に回転を始めたメインエンジン。その前に転がる小さな種。それを目がけて船体に取り付いていた蔦や根が集まっていく。 見る見るうちにあるべき姿を取り戻す天井。壁。通路。船体が美しい輝きを取り戻す。 そして――大きくなっていく。種が苗に、草に、木に、巨木に。そして巨大なソレワターセに!! 船上でも激しい戦いは続いていた。 互角に見えたパッションとウエスターの一騎打ちはパッションに軍配が上がりつつあった。 確実に蓄積するウエスターのダメージ。鈍っていく攻撃の切れ。一度も捉えられなかったパッションの動き。 「おおぉぉぉ!」 「はあぁぁぁ!」 もう何度目か数え切れない繰り返し。そう思ったのが油断に繋がった。ウエスターは初めから攻撃を当てるつもりが無かった。そして、初めから攻撃を避ける気もなかった。 カウンターなんて華麗なものじゃない。十の力をそのまま受けて、三に殺された力を当てる。捨て身の玉砕覚悟の追撃。その拳がパッションのみぞおちに食い込んだ。 「っ……………………」 「形勢――逆転……だな」 息が出来ず、身動きが出来なくなったパッションをサンドバックのごとく痛めつけるウエスター。術無くただ丸くなって耐えるパッション。 「パッション!」 「クッ、この、いい加減に離しなさい!」 悲痛な声を上げるピーチとベリー。こちらの形勢も最悪だった。二人とも蔦に囚われ締め上げられている。 絶体絶命――その時、奇跡が起こった。 船体そのものが大きく振動する。悲鳴をあげるかのように。そして、蔦が、根が、潮が引くかのように下がっていく。 束縛から開放されるピーチとベリー。ウエスターが戸惑っている間に距離を取り合流するパッション。 「これは――どういうことだ。ソレワターセは何をしている!」 「きっとパインだよ」 「形勢逆転はこちらのセリフだったわね、観念しなさい! と言いたいところだけど」 「ええ、パインが心配よ。蔦は消えたんじゃなくて退いたのだから」 「まて、行かせん! 逃がさんぞ!」 「だから、逃げられるのはあなたの方よ。感謝しなさい」 「アカルン! プリンセス号の船内、キュアパインの元に」 赤い光に包まれて消える三人。船上には拳を握り締めて悔しそうに叫ぶウエスターだけが残された。 「グォォォォォ――」 「きゃあぁぁぁ――」 さっきまでとはまるで違う圧倒的な破壊力。キュアパインは両手でガードするものの、そのまま後方に弾かれ叩きつけられる。 今倒したコア・ソレワターセとは違う、本来の姿。植物の形をした素体。巨大な船体全てを覆っていた植物の収束した塊。 何より、これまで見たソレワターセよりも一回り大きいような気がした。 それでもいくつかの攻撃をかいくぐり、突きや蹴りを当てていく。しかし――ダメージがあるようには見えなかった。 「これは――いけません。一度退きましょう。今なら逃げられるはずです」 「その折れた足で? 無理よ」 「私は置いて行って下さい。お仲間と合流してください。これは一人で倒せる相手ではないでしょう」 「そんなこと絶対にしないよ。大丈夫、わたしを信じて。決して――負けないから!」 そう――勝てないのなら――倒せないのなら――せめて負けない! 打撃と必殺技を織り交ぜつつひたすら時間を稼ぐ。大丈夫、私の特性は持久力なのだから! まず、注意をこちらに引き付ける。ホワイトタイガーさんとエンジンから離れるんだ。 スティック無しの詠唱に入ろうとした時だった。赤い閃光がソレワターセとわたしの間に割り込んだ。 「信じてるわよ、パイン。あなたは完璧だもの。だけど、一人で頑張りすぎよ」 「遅くなってごめん、パイン。でも、信じてたよ」 「さっきはごめんなさい、パイン。助けに来たわ」 「ベリー! ピーチ! パッション!」 一瞬だけみんなに抱きついて再会を喜ぶ。そして、四人の瞳が闘志に燃える。反撃だ!! パッションが先陣を切る。はやい! 速い! 疾い! ソレワターセの音速を超えるムチの先をことごとく回避する。 続いてピーチが飛び込む。打撃力ならプリキュア最強の拳が叩き込まれる。一度も下がらなかった巨体がたまらず数歩後ずさる。 そして追撃、ピーチの打撃にパッションが動きを合わせる。完全なるシンクロ、同時攻撃! 〝ダブル・プリキュア・パンチ!!〟 悶絶し動きを止めるソレワターセに、ベリーとパインが迫る。それぞれ左右から弧を描いて走り寄り、跳躍する! 〝ダブル・プリキュア・キック!!〟 ベリーとパインの飛び蹴りが同時に炸裂する。ソレワターセの両肩に命中して〝真っ直ぐ〟後方に弾き飛ばす! ベリーが驚きの表情でパインを見て、そして微笑んだ。それは蹴りを得意とするベリーと同等の威力のキックをパインが放ったことを意味していた。 次々に決まる流れるような連携攻撃。そして導かれる最終局面――フィナーレ!―― 「クローバーボックスよ、あたしたちに力を貸して!!」 ピーチの手が高らかに挙がる。その背後に巨大な光の柱が現れる。 〝プリキュア・フォーメーション! レディー! ゴォォー!!〟 ピーチの両手が胸を抱き、そして大きく左右に広げられる。直線状に並んだ四人が走る。勝利を目指してスタートを切る。 ハピネスリーフ・セット! パイン! パッションの想い。幸せを願う気持ちが一枚の光葉となり、空を駆けパインに届く。 プラスワン・プレアリーフ! ベリー! パインの想い。祈りの力、信じる力が光葉となり連なっていく。弧を描いてベリーに届く。 プラスワン・エスポワールリーフ! ピーチ! ベリーの想い。希望を持ち続ける強さが三枚目の光葉となって繋がれる。虹を描いてピーチに届く。 プラスワン・ラブリーリーフ! ラブの想い。無限の愛が最後の一葉に宿る。 「幸せ」「祈り」「希望」「愛情」四つの力が集う時、「真実の力」が生まれる。四葉の伝説が今、ここに現実のものとなる。 〝ラッキークローバー・グランドフィナーレ!!〟 「「「「はぁぁぁぁ――!」」」」 四葉から顕現した聖なる宝玉が敵を封殺する。弾けるような音を残してソレワターセは跡形も無く消滅した。 「ついにやりましたね、お嬢さんたち。お見事でした」 「ありがとう、ホワイトタイガーさん。あなたのおかげ……よ。あ……あれ?」 ドサッ 「パイン!?」 「ちょっと、どうしたの?」 「いけない! 力の使いすぎで気を失ったのよ。アカルン!」 目を覚ました時はベッドの上だった。わたしはホワイトタイガーさんに被さるように気を失ったらしい。 乗客はもちろん、動物さんたちも全員無事。ホワイトタイガーさんはお父さんとお母さんで治療に当たったらしい。 わたしも――手伝いたかったな。 ううん。せめて――せめてちゃんとお別れが言いたかった。それが心残りだった。 コンコン 「ブッキー、もう退院出来るんでしょ。迎えに来たよ」 「もう、ほんとに心配させないでよね」 「大丈夫? どこか辛いところはない?」 それからは心配かけたことを謝って、迎えに来てくれたことにお礼を言って。 少しお話してるうちにお父さんたちも来た。病院を出たところで健人君が待っていた。 「山吹さんが入院されたと聞きました。全て僕の責任です。本当に申し訳ありませんでした」 「健人君のせいじゃないよ。わたしこそ心配かけたり、勝手に居なくなってごめんなさい」 「そんな! とんでもありません。それで――あんなことがあった後で言いにくいのですが――」 健人君はまたいつか、もっと立派なパーティーを開くから、その時にはまたぜひ同席してほしいって言ってくれた。パーティーだけじゃなくて、普段から、ずっと―― わたしはそれを丁寧に断った。 「健人君は立派だったよ。でも、わたしは健人君とは違う道を行きたいの。でも、あのパーティーは本当に楽しかったよ。わたし、ずっと忘れない」 「そうですか、わかりました。僕の方こそ楽しかった……。ありがとうございました」 離れたところから見ててくれた美希ちゃんが心配そうに声をかける。 「良かったの? 付き合ってほしいわけじゃないけど、協力すればもっともっとたくさんの動物を救えるかもしれないわよ」 「うん、いいの。美希ちゃん、わたしはより多くを救いたいんじゃないの。より多くから零れてしまった子の力になってあげたいの」 「そっか。でも、パーティーは惜しかったわね。またあの虎さんに会うチャンスだったんじゃない?」 「それもいいの。いつか自分の力で会いに行くよ。獣医さんとしてね」 「さあさあ、サーカスの始まりです」 再会の機会は思ったよりもずっと早く訪れた。港に作られた仮設テント。そこで行われるサーカスの招待状が送られてきた。 当分の間はプリンセス号は修理や改修で使えないらしい。その間はここで公演することになったのだ。 招待人数は四人。ラブちゃん、美希ちゃん、せつなちゃんも一緒だ。実は、こっそりタルトちゃんとシフォンちゃんも。 ラブちゃんは予想通りに大はしゃぎ。美希ちゃんも楽しそう。せつなちゃんは、私、初めてって言ってキラキラと目を輝かせていた。 「今から始まりますは、世にも珍しいホワイトタイガーの火の輪くぐりの曲芸です。なんとこれを観客のどなたかに手伝っていただきます」 ホワイトタイガーが勇ましく咆哮する。何しろ相手は肉食動物の中でも最も凶暴で知られる虎だ。流石に乗りのいい観客の中にも手を挙げる者は居なかった。 わたしはフラフラとステージの方に足を進めた。今のは――吼えたんじゃない。呼んだんだ。 わたしを――わたしのことを。 ついに我慢できなくなって駆け出した。ステージの中央、ホワイトタイガーさんの元に。 それはホワイトタイガーさんも同じ。わたしに飛びかかるように駆け寄った。わたしは首に抱きついた。 ホワイトタイガーさんもじゃれるようにひげを擦り付けてくる。 これが――不味かった。傍から見るとわたしは虎に飛びかかられて噛み付かれたように見えたらしい。 会場はしばらく大騒ぎだった。 青い顔で心配していた司会者さんがショーの続行を宣言した。 「ブッキーがんばれー」 「素敵よ、ブッキー」 「凄いわ、息がぴったりね!」 「キュアキュア」 「ええで~パインは~もがもが」 事件のこと。ホワイトタイガーさんの怪我のこと。他の動物さんたちのこと。色々なことをお話しながら楽しい時間を過ごした。 少しでもその時間を長くするためにって、予定のない演技までしてまた司会者さんを驚かせちゃったけど。 もう迷わない。きっと――守ってみせるよ。シフォンちゃんも。動物さん達も。この街の人たちの笑顔も。 全てを活かすこと。全てが生きること。みんなで生きること。それがわたしの願い。それがわたしの祈り。 だからわたしはプリキュアなんだ。 そして、みんなで幸せになれるって――わたし、信じてる。
https://w.atwiki.jp/apgirlsss/pages/507.html
どんぐりころころ/一六◆6/pMjwqUTk 少し青さを取り戻した空が、何だか今日はいつもよりまぶしい。そう感じた。 ラビリンスの首都に、新しく造られた公園。まだ木々こそ生え揃っていないものの、草花の緑が、風にやさしく揺れている。 「おねえちゃん。それ、なあに?」 ふいに幼い声に呼ばれて、少女は立ち止まった。 腰に付けた白い携帯ケース。そこからはみ出した、赤と金に彩られたストラップに、小さな女の子の目が釘付けになっている。 「これ?」 少女はケースから携帯を取り出すと、屈み込んで女の子と目線を合わせた。 好奇心に満ちた大きな瞳。その目が、あの幸せな街の子供たちに、よく似た光を放っている。それを心から嬉しく思いながら、 「これはね・・・」 少女は、ゆっくりと話し出した。 どんぐりころころ その歌を教えてもらったのは、歩き始めたシフォンを連れて、みんなで公園に出かけた日のことだった。 幼い頃のラブたちが、「どんぐり王国」と呼んでいたという、公園の一角。大はしゃぎのタルトとシフォンにつられるように、私たちも夢中になって、どんぐり拾いに興じていたとき。ふいにラブが、その歌を口ずさんだのだ。 「なぁに?その歌。」 片手では持ち切れなくなったどんぐりを、大きめの落ち葉の上にそっと置きながら、私はラブの顔を見上げた。 「どんぐりころころ、っていう童謡だよ。」 ラブが得意そうに、続きを歌い出す。すぐに美希とブッキーも、一緒になって歌い始めた。 どんぐりころころ どんぶりこ お池にはまって さあ大変 ドジョウが出てきて こんにちは 坊っちゃん一緒に 遊びましょ どんぐりころころ 喜んで しばらく一緒に 遊んだが やっぱりお山が 恋しいと 泣いてはドジョウを 困らせた 「・・・それで、おしまい?」 歌い終わったみんなに、思わず尋ねた。 一瞬、私の脳裏に、どんぐりの坊やとドジョウ・・・ではなく、涙をふり飛ばして大泣きしているシフォンと、それをなだめようとオロオロしているタルトの姿が、鮮やかに浮かんでしまったのだ。 何だかちょっと悲しくて、あっけない終わり方だと思った。 「え? ええっと・・・確かこの歌って、2番までだったわよねぇ、ブッキー?」 美希が少し戸惑った様子で、ブッキーに助けを求める。 「うん。確かそうだったと思うけど・・・」 ブッキーも、何だか自信なさそうだ。 「うーんと、きっと、この後どんぐりは、ドジョウと一緒にお山に帰っていったんだよ!」 必要以上に力のこもった声で言うラブに、 「ドジョウまで一緒にお山に帰って、どうするのよっ!」 すぐさま美希が突っ込む。 ふふっと肩をすくめるようにして、ブッキーが小さく笑う。私も、仲間たちを眺めながら笑顔になった。 みんなとの楽しい時間。こんなことで暗い雰囲気になるなんて、もったいない。そう思いながら、さっき感じた小さな疑問を、心の隅に何となく仕舞いこんだ。 ところがその日、穏やかな時間が過ごせたのは、その時までだった。その日は・・・いや、その日から始まった一週間ばかりは、まさに怒涛の日々だったのだ。 またしてもインフィニティになったシフォン。子守唄でやっと元に戻ったと思ったら、ついに現れた、ラビリンスの最高幹部・ノーザ。その脅威に打ち勝とうと、みんなで行った特訓。焦りと不安から、仲間割れを起こした私たち。でも結局、大切なのはみんなの気持ちをひとつにすることだと教えられ、生まれた新しい技、グランド・フィナーレ。 みんなで楽しくどんぐり拾いをしたことが、まるで遠い出来事に思えるほど、それは濃密で、大変な一週間だった。 だからだったのだろう。久しぶりにラブの部屋に4人で集まったとき、 「せつなちゃん。あれから気になって、少し調べてみたの。「どんぐりころころ」の、歌詞なんだけどね。」 ブッキーにそう言われても、私はすぐには何の話か、よくわからなかった。 やっと思い出して、ああ、あの歌・・・と頷いた私に、ブッキーは安心したように、カバンの中から手帳を取り出した。 「この歌ね、元々、歌詞は2番までだったらしいの。でも、せつなちゃんみたいに、ちょっと寂しい終わり方だなって思った人が、多かったのかな。続きの歌詞を作った人が、何人か居たみたい。」 例えば、これ。そう言って、ブッキーは手帳を開いて、写し取った歌詞を見せてくれた。 この前みんなが歌ったメロディーを思い出しながら、恐る恐る口ずさんでみる。隣りから覗きこんでいたラブが、すぐに一緒に歌い始めてくれた。 どんぐりころころ 池のふち 一羽のムクドリ 飛んできて ドジョウの兄さん ありがとう 坊っちゃん一緒に 帰りましょう どんぐりころころ それからは お山とお池を 行き来して 友達たくさん 出来たねと やさしくそよぐよ 秋の風 「わはっ。どんぐり坊や、良かったね!」 「ふぅん。歌詞が加わると、ずいぶん雰囲気が変わるのね。」 無邪気に感想を言うラブと、感心したようにつぶやく美希。やさしい結末に、私も嬉しくなる。 「童謡って、続きの歌詞をつくることも、よくあるの?」 「わたしは他の歌では知らないけど・・・。でも、この歌は昔からよく歌われてきた童謡だから、思い入れがある人も、多かったんじゃないかな。」 ブッキーはそう言って、 「でもね。わたしは、元々の2番までの歌も好きだよ。」 と続けた。 「どんぐりさんが、その後どうなったのか。ドジョウさんは、どんぐりさんに泣きやんでもらえたのか。いろいろ想像できるじゃない?」 「そっか。歌う人が百人居れば、百通りの「どんぐりころころ」が出来るんだねっ?」 ブッキーの言葉に、ラブが目をキラキラさせる。 「もしかしたら、この歌を作った人って、そう考えて、わざと歌詞を2番までにしたのかもしれないわね。」 そう言いだす美希に、 「え?わざと?」 私が驚いて訊き返すと、彼女は私の反応がわかっていたかのように、ちょっといたずらっぽく微笑んだ。 「そ。わざと歌う人に想像させて、楽しんでもらえるようにね。歌ったり聴いたりした人の心の中で、初めて完成する歌、ってこと。それも素敵じゃない?」 なるほど、と思った。 この世界に来るまで、音楽に触れる機会がなかった私には、歌のことはまだよくわからない。でも、歌を作った人の想いだけじゃなくて、歌う人や、聴く人の想いも歌を形作るのなら。その世界は、きっと果てしなく広がっていくだろう。 ラブのベッドの上で遊んでいる、シフォンに目がとまる。この前公園で拾ってきたどんぐりを、並べたり、転がしたり、時々宙に浮かせたりして、キュアキュア~!とはしゃいでいる。 シフォンが大きくなって、もしもこの歌を耳にしたら、私たちとの想い出も一緒に思い出すのかな。そう思ったら、少し悲しいと思っていた歌詞も、付け加えられた物語も、そして素朴なメロディも、何だかとっても、愛おしくなった。勿論、歌に歌われた、秋の日差しがそのままコロンと固まったみたいな、小さな宝物も・・・。 * * * * 「これはね。どんぐり、っていう木の実を使って、お友達が作ってくれたものなの。」 せつなは、ストラップを大事そうになでながら、女の子に語りかける。それは、彼女がラビリンスに戻るとき、仲間たちからもらったものだった。 ラブが大切にしまっておいた、シフォンのおもちゃだったどんぐりを、祈里が、痛んだり壊れたりしないように、丁寧に処理し、補強して、金のリボンと赤の組ひもで、可愛く細工してくれたのだという。ふわりと香るアロマは、もちろん美希の特製だ。 今はもう、変身アイテムではないリンクルン。しかし、異世界間であっても、通信機器としてならちゃんと使える。 もっとも、せつなは普段それを大事に机の中に仕舞っていて、持ち歩いてはいない。今日珍しく身につけているのは、明日からの休みを待ちきれないラブから、ひっきりなしにメールが届くから。そしてそれを無視できないほど、せつな自身もわくわくしているから。 年に数回だけだったが、少しまとまった休みが取れたときには、せつなはなるべく、四ツ葉町の桃園家で過ごすことにしていた。 「ねぇ!見て、これ。とってもきれいだよ!」 夢中になってストラップを見つめていた女の子が、友達が近くにいるのに気付いたらしい。すぐにパタパタと足音が聞こえて、小さな頭があと2つ、仲良くせつなの前に並んだ。 「うわぁ、これ、なぁに?」 「どんぐり、って言うんだって!」 「かわいい~。」 「とってもきれい!」 嬉しそうにはしゃぐ子供たち。ラブたちの小さい頃も、こんな風だったのかな。微笑ましさを覚えながらそう思ったとき、不意に、脳裏にあの歌が浮かんだ。 (そう言えば・・・) 頭の中で歌詞を思い起こしながら、せつなはふと考える。四ツ葉町とラビリンス。どちらもとても大切な場所だけど、自分にとっては、どっちがお山で、どっちがお池なんだろう。 どんぐりのストラップに込められた、みんなの想い。ラビリンスに戻っても、時々は帰ってきてね、という優しい願い。それは、せつなにも十分に伝わっていた。 (まぁいいか。明日向こうに帰ったら、子供たちにストラップが大好評だった、ってみんなに話そう。ブッキー、きっと喜ぶだろうな。そしてお休みの間に、子供たちに教えられるような、草花を使った工作、習って帰ろうかな。) そんなことを思ったとき、自分が、どちらの場所に対しても「帰る」という言葉を自然に使っていることに気付いて、せつなは小さく笑みをこぼした。 「おねえちゃん、ありがとう!」 仲良く並んで走り去る小さな背中を見送って、改めてぐるりと周囲を見渡す。 今まで木なんて一本も無かったこの街。公園に植えられている木は、どれもまだひょろひょろとした、頼りない苗木だ。 でもやがて、木々は大きく成長して、公園の一角に、小さな林を作るだろう。秋には落ち葉の絨毯を敷き詰め、木の実も落としてくれるかもしれない。そうしたら、子供たちはあの時のシフォンのように、大喜びで宝物を探すだろう。 そして、もしかしたら。 それらの楽しい思い出が、いつしか歌になって、ラビリンスの子供たちに、歌い継がれていくかもしれない。歌を作った人の想い。歌う人や、聴く人の想い。ひいては、この公園を造った人の想いや、木々を育てた人の想い。みんなの想いを乗せて、広く・・・果てなく。 そんな幸せな想像をしばし巡らせてから、せつなはゆっくりと、公園を後にした。 ちょっと照れ臭いけど、今日感じたことを、今の嬉しい気持ちを、明日みんなに伝えたいな。そう思って見上げる空は、やっぱりなんだか、いつもよりまぶしい。そう、せつなは感じた。 ~終~ 童謡「どんぐりころころ」は、大正時代に作られた唱歌です。この歌に、後の人の手によって、3番以降の歌詞が何パターンか作られている、ということを知って、そこからこの作品が生まれました。 作中の3番・4番の歌詞は、私の創作です。「どんぐりころころ」の元歌は、作詞・作曲共に著作権は既に切れており、パブリックドメインとなっています。
https://w.atwiki.jp/apgirlsss/pages/508.html
雲の名前/一六◆6/pMjwqUTk 「わっ!せつな、どうしたの?」 いつものように玄関を飛び出したラブは、そこに突っ立っているせつなの背中に、危うくぶつかりそうになった。 「ラブ。今日の空、なんだか不思議よ。海みたいに青くって、ほら、白い波まで立っているみたい。」 新学期が始まって一週間。二人の頭の上にあるのは、いつの間にか夏のベールを脱いだ、高く澄んだ空の青。ちょうど見上げた辺りに、まるで薄い反物を広げたような、雲の模様が見える。 「ああ、うろこ雲だね。」 「うろこ雲?」 首をかしげるせつなに、ラブはニコリと笑って説明する。 「うん。なんかさ、魚のうろこみたいに見えるでしょ?あれはね、秋によく見える雲なんだよ。」 「そう。なんだか本当に、大きな魚が空を泳いでいるみたいね。」 感心したようにそう言って歩き始めるせつなの腕を、ひんやりとした空気がなでる。ここ二、三日で、朝晩がめっきり涼しくなってきた。 「ラブ~!」 「せつなちゃん!」 商店街を歩いていると、向こうから美希と祈里がやってきた。 「おはよう。」 「おはよう、美希たん、ブッキー。」 「なんだか急に秋らしくなったわね。見て。すっごくキレイなひつじ雲。」 美希が蒼い髪をふわりとなびかせて、空を仰ぐ。 「ひつじ雲?」 再び首をかしげるせつなに美希が指差したのは、さっきラブと見た、あの雲の波。 「あの雲、うろこ雲って言うんじゃないの?」 「ああ、そんな呼び方もあったっけ。でも、ほら見て。雲の模様が、ひつじの群れみたいに見えるでしょ?」 「そう言われれば、小さいひつじたちにも見えるわね。なんだかのんびりと、草でも食べているみたい。」 素直にそう言ってせつなが頬を緩めると、 「え~、美希たん。あんな細かい雲でも、ひつじ雲って言うの?ひつじ雲は、もっとひとつひとつの雲が大きいときに言うんだと思ってたよぉ。」 ラブがちょっとだけ不満顔。 「そう?でも、アタシにはひつじに見えるわよ?うろこにしては、大きいじゃない。」 美希も少しだけムキになって、言い募る。 「もう、二人とも・・・。ねぇ、ブッキーは?あの雲、うろこ雲なの?それとも、ひつじ雲?」 困ったせつなが思わず祈里に助けを求めると、彼女は上目づかいにせつなを見つめて、これまた少しだけ、いたずらっぽく笑った。 「えーと、あの雲は、いわし雲かな。」 「え~!今度は、いわし?」 「そんな呼び方、あった?」 「ブッキー、ずるいよぉ。」 仲間たち三人に詰め寄られ、祈里は首をすくめて、再びいたずらっぽく笑う。 「いわし雲って言う呼び方はね、いわしの群れに似てるから、っていう説もあるけど、ああいう雲が出ると、いわしが大漁だからなんだって。」 「やったー、今日は大漁だぁ!って。あたしたち、漁師さんじゃないし!」 「ブッキー・・・相変わらず、いろんなことに詳しいのね。」 「あれ?わたし、褒められてるの?呆れられてるの?」 朝からテンション全開のラブ。大袈裟にため息をつく美希。きょとんと小首をかしげる祈里。そんな三人の様子に、せつなが思わず、クスクスと笑いだす。それにつられて、結局全員、顔を見合わせて、ひとしきり笑った。 「雲ひとつとってみても、いろんな名前があるのね。なんだか・・・ロマンチックね。」 少しはにかみながらそう言うせつなに、美希があたたかな目を向ける。 「秋は特に、空も雲もキレイだからね。昔の人も、いろんなインスピレーションが湧いちゃったんじゃない?」 「そうだね。あと、雲を波に喩えて、白波とか、波雲っていう素敵な言い方もあるみたい。」 「えーっ!それホント?ブッキー。」 再び始まった祈里のウンチク話に、ラブが突然嬉しそうに大声を上げる。 「せつなっ!この雲見て、せつなと同じように感じた人が、昔の人の中にも居たんだね!」 一瞬ぽかんとしたせつなが、ラブの言葉の意味を悟って、その頬をみるみるうちに朱に染める。 「美希たん、ブッキー。あのね、今朝、せつなが空を見上げて、空に白い波が立ってるみたいって、そう言ったんだよ。」 「もうっ、ラブったら。そんなこと、大きな声で言わないでよ。」 真っ赤になってうろたえるせつなの肩を、祈里がやさしく叩いて、空を指差した。 「あ、ほら、せつなちゃん。さっきのいわし雲が、少しずつ繋がって、ホントの波みたいになってきたよ。」 見上げる彼女たちの目の前で、空がその模様を変えていく。千切れた雲が縦に繋がって、波のような、段々畑のような、新たな顔を見せる。 空に広がる白い波は、なぜかいつもより、空を、より青く、突き抜けるように高く、どこまでも広く感じさせて・・・。 (なんだか今日は、いいことがありそう。) 口には出さないけれど、四人とも、同じことを考えていたのだった。 まだ緑の濃い街路樹の梢を、風がやわらかく、さわさわと揺する。四ツ葉町の美しい秋は、まだまだ始まったばかりだ。 ~終~
https://w.atwiki.jp/apgirlsss/pages/517.html
ポッキーゲーム/一六◆6/pMjwqUTk 「ねえねえ。トランプ終わったら、今日は変わったものでゲームしようよ!」 パジャマパーティーで集まった四人が、ラブの部屋で賑やかにババ抜きをしていたとき。ラブが赤い箱を右手に持って軽く振りながら、満面の笑みで言った。 「ちょっとラブ~。アタシたちでポッキーゲームやろうって言うんじゃ……」 「ピンポ~ン! 学校で、由美に教えてもらったんだ。美希たんは知ってたんだね。面白そうだから、やってみようよ!」 ひと目で展開を察して軽く止めようとした美希は、ラブの無邪気すぎる答えを聞いて絶句した。 周りを見れば、祈里は何だか赤い顔をして下を向いているし、せつなに至っては、不思議そうな顔でラブとポッキーの箱を見比べている。 (全く……。それなら言い出しっぺにやってもらおうじゃないの) 密かにそう思った美希だったが、次に聞こえてきたラブの声に、再び息を呑んだ。 「じゃあさ、美希たん。やり方知ってるんなら、最初にあたしたちでお手本見せてあげようよ!」 「な、ななな何言ってんのよ!!」 思わずそう叫んでしまってから、ハッとする。おそるおそる辺りを伺うと、ぽかんとしたラブとせつなと、やっぱり赤い顔をして下を向いている祈里……。 「ほ、ほら、ラブとアタシのゲームが同じかどうかわからないし、ルールが違ったりするかもしれないでしょ? だから、まずはラブがやってるところを見せて貰うわ」 「そぉお? じゃあ、せつな、やってみよっか」 「わかったわ、ラブ」 せつなが何の疑いも無く立ち上がる。そしてラブの説明を聞いて、素直にポッキーの端をくわえた。 「いい? 先に口を離した方が負けだからね」 そう言って、ラブも反対側の端を口に含む。すっかり諦めた美希が、よういドン!と号令をかけた。 ラブとせつなが、両端からポッキーを食べ進む。せつなは黙々とポッキーをかじりながら、心の中で首をかしげた。 (これ……最後まで食べ進んだら、ラブとぶつかっちゃうと思うんだけど。そしたら、勝ち負けはどうなるのかしら) 不思議に思いながら、目の前にあるラブの顔を見て、思わずドキリとする。 当然だけど、顔の全体が視界に収まりきれないほどに、ラブの顔が間近にあったから。 そして、子供みたいにもぐもぐと口を動かしてポッキーをかじっているラブの顔が、あまりにも……あまりにも可愛かったから。 (あ、いけない!) ラブの顔に見とれて、思わずせつなの口からポッキーが離れる。が、それに気付いた瞬間、せつなは右手の人差し指で素早くポッキーを押さえて再び口に咥えると、何食わぬ顔で指を離した。 その間、わずか0.2秒。しかし、この上なく至近距離にいるラブは、そんなわずかな動きも見逃さない。 「やったー! あたしの勝ち!」 ラブが大喜びでそう叫ぶと、美希が冷静な声で言った。 「ハイ、ラブの負けね」 「え~、なんで!?」 「だって、ラブの方が先に口を離したじゃない。ほら、見なさいよ」 言われて目をやると、せつなは短くなったポッキーを口にくわえたまま、上気した顔で、きょとんとこちらを眺めている。 「ええ~! せつな、口離さなかった? おっかしいなぁ。あたしの見間違えかなぁ」 頻りと首を傾げるラブの目の前で、せつなはまだ赤い頬のまま、もそもそとポッキーの残りを平らげた。 その夜。 恒例の枕投げをして、みんなで晩ご飯を作って食べて片付けて、お風呂……は緊急事態により残念なことになったけど、とにかくみんなでもう一度、ラブの部屋に集まったとき。 クローゼットの中から、ラブを呼ぶ声。現れたのは、ラブが小さい頃大切にしていた、ぬいぐるみのウサぴょんだった。 「私はずっとこのクローゼットの中で、ラブたちの話を聞いてたの。だから、みんなのことは何でも知ってる。勿論、さっきポッキーゲームでせつながズルしたってことも」 ウサぴょん……恐ろしいウサギ! ~おわり~
https://w.atwiki.jp/cgwj/pages/99.html
ユエスレオネ保守革命ルートとは、総合創作サークル「悠里」の対象とする創作世界におけるIFルートの一つ。略して、保革IFとも。 目次 概要 歴史保守革命の狼煙 革命政府樹立 デュイン戦争 ハタ王国との邂逅と戦線の拡大 概要 ユエスレオネ保守革命ルートは、ユエスレオネ革命が保守勢力に主導されて行われたとするIF設定である。ユエスレオネに逃げることが出来た市民は殆どがリパライン語を話す者たちであり、フィシャ・グスタフ・ヴェルガナーデャの設立したリパラオネ民族解放党の勢力が掲げたリパラオネ・ナショナリズムの波に乗って旧政府の超国家主義に対して対抗の旗印を掲げることになる。革命の結果、主要勢力となった保守派は革命勢力であるイェスカ主義派を排除し、成立したユエスレオネ共和国はヴェフィス市民革命主義的な民主主義国家として落ち着いてゆく。 歴史 保守革命の狼煙 2000年5月にフィシャ・グスタフ・ヴェルガナーデャがリパラオネ民族解放党(lipalain lani'ar l'afnar lertasal/L4)を設立、リパラオネ民族主義や文化的活動を弾圧しようとする政府軍や警察を襲撃するようになった。L4は革命的進展に同調する左派勢力――ユエスレオネ人民解放戦線とも協力関係を結び、2002年5月12日にユエスレオネ革命戦争を宣言。ヴェルガナーデャと人民解放戦線のリーダーであるターフ・ヴィール・イェスカは協力関係を正式に結んで軍事力を提供した。 2002年5月20日、度重なる戦闘による政府機能の麻痺によりフェーユ政府が降伏を宣言。次いで、5月21日にアル政府が降伏を宣言した。クワク政府内部にはクワク共産主義勢力が居たために人民解放戦線内部での混乱を引き起こし、戦闘が長引いたが結局の所5月30日にはクワク政府が降伏を宣言した。しかしながら、以降もクワク共産主義者による蜂起が方々で発生し、革命政府の悩みのタネとなってゆく。 革命政府樹立 全超国家主義政府の降伏に伴って、ヴェルガナーデャはユエスレオネ革命政府の樹立を宣言する。この革命政府は、リパラオネ民族解放党とユエスレオネ人民解放戦線を主要な閣僚として採用し、その他の少数勢力に多くの議席を与えたことで安定した政府の構築を目指した。 2002年7月12日、経済再建計画の行き違いによってイェスカ主義者が一部の都市で蜂起する。イェスカや説得主義に同調するターフ・ヴィール・ウォルツァスカイユなどはこれを抑えるように人民解放戦線に命ずるが、過激派に家族を人質に取られたアレス・デュイネル・エレンがこの二名を銃殺した。民族解放党は話し合いによらず射殺したエレンの処罰を人民解放戦線に求めるが、過激派に上層部まで染まった彼らから回答は無かった。 2002年7月21日、ターフ・ヴィール・ユミリアとその一派が民族解放党に転向。ヴェルガナーデャはあくまでもユミリア派を「まともなイェスカ主義勢力」として扱い、過激派イェスカ主義者との戦闘の前線に送った。以降、「サージェのユナフラ月」と呼ばれる残酷で凄惨な大量殺戮がイェスカ主義者の間で行われた。過激派はユミリア派による掃討で弱体化し、八月末までには実効的な勢力を維持できなくなった。 2002年9月1日、アレス・デュイネル・エレンが逮捕される。ユミリアは見せしめとして、ヴェルガナーデャなど革命政府官僚が集う前でエレンをヴェントタード刑に処した。 ラヴィル・ド・エスタイティエやターフ・ヴィール・タリェナフ、メイア・ド・ノーヴデリエ・メノーヴなどのイェスカ主義指導者は依然それぞれの武装勢力を指揮して革命政府を攻撃し、自身の領域を確保した。 2002年10月5日、タリェナフ系武装勢力が解体される。ターフ・ヴィール・タリェナフは最後まで抵抗を主張していたが、最も親しい側近であるターフ・フューザフィスに射殺された。 2002年10月15日、処刑されたはずのエレンが革命政府とユミリア派に対する反攻作戦を開始、反民族解放党派イェスカ主義者を糾合して南フェーユを占拠する。ここでユミリアが処刑したのがエレンと無関係の人民解放戦線メンバーだったことが判明してしまい、民族解放党内部に不信感が募ってゆく。 デュイン戦争 各占領領域の模式図 2002年11月11日、テロ攻撃の苛烈化に対して疑念を抱いた革命政府はウェールフープ学者の力を借りて、敵がxelkenであり、未知の領域(デュイン)に本拠地があることを認知する。これがデュイン戦争の始まりとなった。民族解放党は本土の安定のために三面戦争(対エレン派、クワク共産主義、xelken)をせざるを得なくなった。 一方で、エレン派ではエレンがターフ・ヴィール・エレーナと協力関係を結ぶ。つまり、エレンがウォルツァスカイユを処刑したのは事実無根であったのである。信頼性が低くなっていくユミリア派に対して、ユミリアは発起を促して革命政府に対して反抗を促した。 2002年12月1日、ユミリア派は蜂起して国政の奪還を試みるが数日で鎮圧された。12月11日、ユミリアは戦場で狙撃され死亡し、同日全軍が投降した。この間、エレン派はデュインのXelken.valtoalと関係を結び、相互に協力関係を構築。ユミリア戦線を戦う民族解放党を側部から狙う形となり、初戦を有利に進めた。また、それによって獲得した資源により、クワク共産主義者を撃退し、エレン派は領土を広げていくことになった。 2002年12月21日、エレーナがクワク共産主義者の捕虜たちに対して演説を行う。「我が兄ウォルツァスカイユ」と名された演説はクワク共産主義者たちの心を揺さぶり、彼らの多くをイェスカ主義者に転向させたという。 ハタ王国との邂逅と戦線の拡大 2002年12月27日、民族解放党占領領域に突如スカルタンを着た少女と不思議な服装の大人たちが現れた。戦時中であるが故に軍師たちは彼女らを敵軍と認識したが、武器も持っておらず奇妙なことを言うため独房に打ち込むことになった。2003年1月2日、独房を視察したヴェルガナーデャに、収監されていた少女は噛み付くように自分がこの世界に来た理由を主張した。側近は無視するよう進言したが、ヴェルガナーデャはデュインの前例を知っていたため調査を指示し、1月10日にデュインXelken.valtoal政権の存在を認知した。ヴェルガナーデャは即座に少女らを放免するように指示し、会見の場を整えるよう更に指示した。これがヴェルガナーデャとハタ王国王女たるカリアホ・スカルムレイの初の会見となった。 2003年1月13日、カリアホ・スカルムレイの同行者に古典リパライン話者が居たため、それの通訳者を同伴させての会見が実現した。会見では、ハタ王国はXelkenに対抗するために民族解放党勢力に付くと明言しており、これらの情報を受けたエレン派の頭を悩ませることとなった。
https://w.atwiki.jp/deadspace_3/pages/155.html
Marker Containment 導入:エレベーター前 トラムステーション 音声ログ Hysterics 音声ログ Piece by Piece 幻覚世界(1) 幻覚世界(2) 幻覚世界(3) 帰路:エレベーター内 導入:エレベーター前 Isaac What? What is it? なんだ?どうした? Damara What are you afraid of? 何を恐れているの? Damara He s waiting for you. あの子が待ってるわ。 Isaac You okay? 大丈夫か? Carver Yeah. It s just, just something down here I need to check out. ああ。ちょっと、ちょっと調べなきゃならんものが下にあるな。 トラムステーション Carver No, not again. Dylan? おい、またかよ。Dylan? Isaac Hey. if you re seeing something that isn t there, you need to tell me, Okay? Carver? ヘイ。もしそこにあるはずのないものを見てるんなら、必ず教えてくれ、いいな?Carver? Carver Dylan? Dylan? Isaac Carver! Carver! Carver Dylan? Dylan? 音声ログ Hysterics (笑ってるだけ) 音声ログ Piece by Piece (Carver側でプレイ中のみ聴ける) Damara It wasn t quick, John - what they did to us. Do you know what it s like? To have your own body taken apart while you watch? They opened me like a surgeon, head to toe, and pulled the life out of me piece by piece. Piece by piece. Piece by piece. あれはすぐには終わらなかったわ、John - 彼らが私たちにしたことは。どんな感じか分かる?見ている前で自分自身の体がバラバラにされていくのは?外科手術みたいに彼らは私を切り開いたわ、頭からつま先までね。そして少しずつ私から生命を引っ張り出していくのよ。少しずつ。少しずつ。 幻覚世界(1) (Carver側のみ、幻覚突入) Dylan Dad! 父さん! Carver Dylan! Dylan! Dylan When are you coming home? いつ帰ってくるの? Carver Dylan! Hang on! I m, I m coming! Dylan!待ってろ、今、今行くぞ! Dylan Where are you, Dad? どこなの、父さん? Carver Dylan!!! No! Just hang on! Dylan!!!ダメだ!とにかく待ってろ! ... Carver AAAHHHHH! GET OUT OF MY HEAD! ああぁぁぁ! 俺の頭から出ていけ! Isaac Carver! What happened?! Carver! 何が起きたんだ? Carver She - she wants something from me, Isaac... 彼女は - あいつは俺の何かを欲しがってるんだ、Isaac... Isaac Wants something? Who? 何をだ?誰が? Carver I think she wants me to join them... あいつは俺に仲間に加わって欲しがってるみたいだ... Isaac Whatever you re seeing - It s not real, man! You gotta trust me here! お前が見ているものが何であれ、それは現実じゃない! 俺を信じろ! Carver You want me? Huh? I m right here, Damara! Come on! 俺が欲しいか?あぁ?俺はここだ、Damara!かかってこいよ! Isaac Shit. クソッ。 幻覚世界(2) Damara You have nothing left, John. No wife. No son. No soul. No will to live. We re waiting for you, John. I saved a place on the couch just for you. Join us... Join us... Join us... 貴方にはなにも残っていないわ、John。妻もなし。息子もなし。心もなし。生きる意思もなしよ。貴方を待ってるわ、John。貴方のためだけにソファーの場所を空けてあるのよ。いらっしゃい...いらっしゃい...いらっしゃい... ... Isaac Goddammit, Carver! You don t have to do this! 畜生、Carver!こんなことする必要はないんだ! Carver Yes I do! いいや、あるね! Isaac You re killing yourself! 自滅しちまうぞ! Carver And isn t that what I deserve? Hah!? If you gotta go, go. I have to finish this, Isaac. I have to. そんなのは俺の報いには相応しくないってか?あん!?行きたいなら、行けよ。俺はこれを終わらせなきゃならん、Isaac。絶対に。 幻覚世界(3) Damara It s time for sucrifice, John. Time to take place with us. 貴方自身を捧げる時よ、John。私たちの所に来る時間だわ。 Carver No! The Markers took you! You re not Damara! イヤだね!Marker共がお前を連れて行ったんだ!お前はDamaraじゃない! Damara Your family is in pieces, John. Your life is all we need to make our family whole again. 貴方の家族はバラバラだわ、John。私たち家族がまたひとつになるために、貴方の命が必要なの。 Carver I came here to finish it! And I m not going home until I ve destroyed every fucking one of you! 俺はカタをつけにきたんだ!お前らクソ共を一つ残らずぶっ壊すまで帰る気はねえ! Damara Make us whole. Make us whole. ひとつになりましょう。ひとつになりましょう。 Carver Fuck you! くたばりやがれ! Damara Make us whole. ひとつになりましょう。 ... Carver I have to finish it... I have to finish what I started... カタをつけなきゃあ...俺が始めたことを終わらせなけりゃ... Isaac Okay, this has to stop, man. わかった、こいつは止められなきゃならん。 Carver It s not going to. Not unless we stop the Markers. The only reason I m still alive... is so I can make my shit life mean something. Come on. Let s get out of here. 止まらないさ。俺たちがMarker共を止めない限りな。まだ俺が生きてるたった一つの理由だ...俺のクソみたいな人生に意味を持たせるためのな。行こうぜ。ここから出よう。 帰路:エレベーター内 Isaac So, did you find what you were looking for? それで、お前が探していたものは見つかったのか? Carver You know, a while back you asked me if I knew why I was doing this - why I came to this stupid planet. なあ、ちょっと前になんでこんなことやってるか分かってるのかって俺に訊いたよな - なんでこんなふざけた惑星に来たのか、って。 Isaac And? それで? Carver There s a price for what I ve done, Issac. And I m going to see that it gets paid. 俺のやってきたことの代償なのさ、Isaac。キッチリ償うつもりだ。
https://w.atwiki.jp/ohden/pages/1026.html
複数条件分岐の書き方 Windows10 20H2 64bit Excel for Office 365 ifs関数 Excel201xから登場した『ifs』関数が複数条件設定する時に使える。ごちゃごちゃしたifのネストからさようならできる。 例として、以下の内容をB1セルに入力。A1セルに1~3とそれ以外の値を入力する。 =IFNA(IFS($A1=1,"○",$A1=2,"△",$A1=3,"×"),"-") と、以下のような条件でB1の値が表示される。 A1が1の場合、B1に『○』を表示 A1が2の場合、B1に『△』を表示 A1が3の場合、B1に『×』を表示 ifsで指定する全ての条件に該当しない場合、B1に『-』を表示 ifsの使い方は、 ifsの説明 を読んだら分かると思います。 で、ifsってelseが無いんよね。 設定してる全ての条件に該当しなかった場合、『N/A』を返すんですわ。なので、else条件の処理にifnaを使ってる。 ifsの全ての条件に該当しなかった場合、ifnaでcatchして、N/Aだったら~の条件で『-』を表示させてる。 更新日: 2021年05月27日 (木) 14時21分22秒 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/hespaus/pages/113.html
If I were a bird 第259話のタイトル及びBGM 誰かのBGMという訳では・・・ 「もし僕が鳥だったら」という意味 意訳すると「僕は鳥になる」となる